【対談】親が元気なうちに相続について自然に話す方法

家系図

親の相続をきっかかけに、兄弟の仲が悪くなったなんて話を耳にすることもあります。

「親が急に亡くなったらどうなるんだろう?」

「相続の手続きはできるんだろうか?」

なんて、漠然と考えたことがある人も意外と多いのではないかと思います。

あなたはどうですか?

「相続?うちには財産なんて無いから関係ない!」って、思ったりしてませんか?

確かに相続税はかからない家庭の方が多いです。

しかしです!

預金や家や土地の名義変更など相続の手続きは、ほとんどの家庭で関係してくるんですよ。

「じゃあ、うちも親が元気なうちに話をしておいた方がいいのかな?」

そうは言っても、なかなか言い出しにくいのが現実ですよね。

ということで、今回は相続の専門家に「自然に親と相続について話をする方法」についてお尋ねしてみました。

本日のゲスト

古川さん

岐阜相続診断士事務所 所長 古川才智英さん

古川さんは、相続専門のファイナンシャルプランナーです。
相続診断士という資格を活かして、普段は目に見えない一般家庭の「相続」や「争族」の問題を見える化することで問題を未然に防ぐアドバイスをされています。
少々強面ですが、やさしい方ですよ 笑

古川さんのブログはこちら

インタビュアー

金森写真

お金の学習塾 塾長 金森勇司

親が急に亡くなったらどうしよう…

金森写真
金森

古川さん、今日はよろしくお願いします。

古川さん
古川

こちらこそよろしくお願いします。

金森写真
金森

千葉銀太郎さん43歳 男性からこんなご相談を頂いています。

「母が急に亡くなったらどうなるだろう?」って思うことがあります。

他の人はどうなんでしょう?何か準備をしているのでしょうか

するとしたらどんなことをしておけば良いのでしょうか?

千葉銀太郎

相続人(財産をもらう権利がある人)の確認が大切

古川さん
古川

まず、相続人(財産をもらう権利がある人)って、だれになるかわかりますか?

金森写真
金森

相続人は、銀太郎さんとお兄さんと妹さんです。

ちなみに、お父様はすでに亡くなっていらっしゃいます。

しっかり確認しておいた方が良いでしょうか?

古川さん
古川

はい。

この相続人って言うのが、思いと違ってるなんてことがよくあるんです。

失礼ですが、お母様が再婚されてたりとかありませんか?

そうすると、全然違う展開になったりします。

金森写真
金森

へー、そうなんですね!

古川さん
古川

相続人(財産をもらう権利がある人)の確定が最初に大事なんです。

金森写真
金森

気づいていない意外な相続人がいると面倒なことになるとか?

古川さん
古川

そうなんです。

以前に相談頂いた方の事例で、こんなことがありました。

若い頃に離婚されて、お相手の方がお子さんを連れていかれたそうです。

その後ゼンゼンあわせてもらなかったこともあったのでしょうね。

子供がいることを告げずに再婚されて、お子さんが一人生まれました。

そしてその方 が亡くなりました。

戸籍謄本を取ったら、なんとお姉さんがいた!

今まで一人っ子だと思っていたのに…。ってなったわけです。

家系図で話が盛り上がる

金森写真
金森

それは、大変そうですね…。

親が元気なうちに家系図でも書いておいた方がイイのかな…?

古川さん
古川

スルドイ!

そうなんです。

戸籍謄本は、父母のものは子供が取れるので、それをもとに作っていくことができます。

古川さん
古川

それをお父様やお母様の誕生日などに、親から始まった家系図をお孫さんまでいれて作ってプレゼントすればとっても喜ばれますよ^ ^

金森写真
金森

相続のことってなかなか言い出しにくいですよね。

家系図プレゼントっていうのはナイスアイデアですね!

自然に相続の話ができそうです。

古川さん
古川

はい。

家族みんなで家系図をみながら、おじいさんはどんな人だったの?とか、この家はおじいさんから受け継いできたんだね、とかの話しで盛り上がります。

金森写真
金森

なんだか楽しそうですね!

古川さん
古川

相続の話しは、亡くなることが前提なのでどうしも暗い話しになる訳なんですが、こうやって昔の思い出などを明るく楽しく聞いてあげると、親は喜んでいっぱい話してくれるもんなんですよ。

この会話の中に相続の話しを入れていくんです。

金森写真
金森

なるほど!

思い出話を聴いてあげることで親孝行にもなりそうです。

金森写真
金森

会話の中で確認しておくと良いことなんてありますか?

貯金や保険などの話を自然に聴くコツ

古川さん
古川

実は一番聞き出しにくくて大切なのが、財産のことなんです。

土地や建物は目に見えるから分かりやすいのですが、預金や保険は普段は目に見えませんよね。

親御さんに聞いて確認するしかありません。

相続人(財産をもらう権利がある人)が特定できたら、次に大事なのがコレ。

親の財産を知ることなんです。

金森写真
金森

確かに言い出しにくいです…

自然に聴くコツなんてあったりするんでしょうか?

古川さん
古川

それは、親御さんとの信頼関係の強さによって微妙に変わってきますね。

財産の話しを聞き出すには、少し時間をかけて親子関係の距離を縮めることが大切なんです。

金森写真
金森

必殺技は無いということですか…

古川さん
古川

そうですね、親子の距離感がとても重要になってきます。

これは離れて住んでいるとか、同居しているとかでは無くて、気持ち、ココロの距離が近いかが問題なんです。

例えば、 親が飲んでいる薬とか、友人の名前を言えますか?

言えないとしたら、ココロの距離感を縮めるのに、2〜3年かかります。

なので、早いうちから信頼関係を築いておくことが大切なんですよ。

金森写真
金森

いきなり相続の話を切り出すのはNGで、常日頃から親御さんとの信頼関係を築いておくことが大切なんだ!

相続がどうとかいう前に、考えてみたら当たり前のことなのかもしれませんね。

子どもたちが揉めることを親は望んでいない

金森写真
金森

では、最後に古川さんの相続にかける思いをどうぞ!

古川さん
古川

はい!

私自身が父の相続を体験した時のことなんですけどね。

なにをしたらいいかサッパリわからないし、そもそも誰に相談したらいいのかわかりませんでした。

いろいろネットで調べてみたり、人に聞いたりして大変な思いをしました。

後からすごい回り道をしてしまったことに気付いたんです 。

おかげで相続診断士の資格まで取ってしまいました(笑)

法律は弱者の味方じゃなくて、知っている人の味方なんだ!

それを知った時、いても立ってもいられなくなりました。

当時の私のような相続難民を生み出さないように、わたしのように遠回りをしなくてもいいように、生前準備の大切さをお伝えしています。

自分が亡くなった後、子どもたちが揉めるなんてことを親御さんは決して望んでいないはずですから。

金森写真
金森

すばらしいです! ご自身の経験を元に活動されてるのですね。

金森写真
金森

では、古川さんのお話しをまとめますね。

  • まず、相続人(財産をもらう権利がある人)が誰なのかを確認する
  • そのために、両親の戸籍謄本をとると良い、親のものなら子どもが取れる
  • そして、家系図を作って親の誕生日などの節目にプレゼントすれば自然に相続の話ができる
  • 何よりも大切なのは常日頃から親と信頼関係を築いておくこと!
金森写真
金森

こんな感じでしょうか?

古川さん
古川

その通りです!

気を長〜くして親御さんの話しを聴いてあげてください。

それが一番の近道であり、親孝行です。

金森写真
金森

そういうことですね!

本日は貴重なお話しをありがとうございました!

古川さん
古川

こちらこそありがとうございました!

おわりに

最近は「終活」という言葉が定着してきましたね。

親が「終活」をしておいてくれることは、子の立場としてありがたいことだと感じます。

その一方で「終活なんて言ってないで今を楽しんでほしい、長生きしてほしい」と思ったりもします。

49才のおっさんが言うのもなんですが、子ども心は複雑です 笑

ということで、古川さんと今回お話ししてみて感じたことをお伝えしますね。

「親の懐(ふところ)事情を知っておくことは、親に人生を楽しんでもらうためにも大切なことかも?」って思いました。

必要以上にお金を溜め込んでいる親御さんもいれば、思った以上にギリギリの状態の親御さんもいると思います。

有意義に使うことを促してあげたり、家計を見直してあげたりすることができるかもしれません。

お金がすべてでは無いですが、お金が原因で色んな問題が発生するのもまた現実ですからね。

ボクも祖父が亡くなった時に、わずかなお金のことで嫌な経験をしたことがあります。

日本人は、お金を「貯めるのは上手」だけど「使うのが下手」だと言われます。

お金に囚われすぎても、無頓着すぎてもいけない。

金融機関でお金にまつわるたくさんの人の人生を見てきて感じます。

「お金」っておもしろいですね。

親子の信頼関係を築きながら、お互いのためを思ってお金の話をする。

それが結果的に「終活」になるのかもしれないと思いました。

では、最後に古川さんからのお知らせです。

古川さんは、相続初心者向けにセミナーを開催されていらっしゃいます。

ご興味のある方は下のリンクをポチッとしてくださいね。

心配性の娘のための親の終活セミナー

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この記事を書いた人

金森勇司

金森勇司

お金の学習塾 塾長
老後2000万円を貯めるためのお金の学習塾を運営。ファイナンシャルプランナー歴1999年〜証券マン・生保マン・郵便局長を経て独立